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VR映像による緩和ケア。患者の願いを叶える。

一日でもいいから自宅に帰りたい。ふるさとをもう一度訪れたい-。

終末期のがん患者の願いをかなえるため、兵庫県芦屋市朝日ケ丘町の市立芦屋病院の

緩和ケア病棟で仮想現実(VR)の装置が活用されている。

                    2019年6月7日付 神戸新聞NEXT

 

こちらの病院では、大学と共同して取り組み、研究・実践されています。

患者の望みに応じて映像を撮影し、グーグルアース等も活用されているとのことです。

 

とても素晴らしい研究活用だと思いました。

 

実は、以前、私も利用者様の通院同行中にこのようなことがありました。

 

その利用者様は施設入所中で車椅子での生活の方です。

元々は地方出身で、集団就職で都市部に移り住まれた方でした。

 

通院は定期的なことで、月に1回、午前中に予約して、

診察後は病院内のレストランで食事をするのが楽しみな方でしたので

よく一緒にお食事をされていただいていました。

 

その会話の中で、利用者様より

 

「もう一度生まれ育った地元がみたい。もう実家はないのですがね。」

 

ぼそっと、つぶやかれました。

 

高速を使って3時間以上かかる場所です。

介護タクシー等のチャーターにて行けない訳ではないのですが

ご本人の体力面や費用面等にて難しく、あきらめておられました。

 

「見られます?」

 

と私は安易な気持ちで答え

タブレットでグーグルアースを利用し、その方の地元の住所を入力しました。

 

表示された景色をみて

 

「あ!」

その後は、涙を流しておられました。

 

実家は当然ないのですが、山々、川の風景は以前のままだったようで、

昔育った話をお聞かせいただきました。

施設への戻る最中は、とても笑顔で感謝されたことをいまでも鮮明に覚えております。

 

 

現代は様々な便利なものが安価で利用できる時代です。

その資源を活用し、少しでも利用者様の思いに応えたいと真剣に考えております。

今後も利用者様に寄添って支援をさせていただきます。

 

 

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